Diary

彼らはわたしに―「世界」とはいやなものである

前回の続き…を書こうと思ったけれど、紀行文ばっかりでもアレなので今回は「ここがへんだよ日本人」を書きます。 ぼくは旅先のヨーロッパで日本人を見るたびに何だかスマナイ気持ちになる。(不快にさえなる。)それは彼らがツーリスティックに過ぎるからで…

イタリア@ベネツィア編

帰国しました。ローマのライヴはとても素敵でした。 スタッフの方々、Rivombrosaの皆様、感謝しています。往路、復路それぞれ、上海と北京だったのだけれど、 あの国はスゴいね。まったく。 行きはともかく、帰りは酷い目にあった。ローマ―北京のフライトが…

甘いストーリー

・ヴォルフガング・ティルマンス展 ・横尾忠則展 ・モディリアーニ展■ チャンピオンズ・リーグが終わって、フツーの(朝起きて、夜寝る)生活に戻る。戻したい。■ 食卓備忘録をつづろうと思っていたけれど、あえて食卓を備忘することもあるまい、と、断念。…

私はその日人生に

■ 友人の所属するオーケストラの公演を観にいく。 ブラ1とモーツァルト40番。非常に、邪悪なほどに定番。 管がなんだかで、チェロバスが上手。日本のオケの縮図を見ているような、おそろしく粗末なモーツァルトだったけれど、40番の2楽章は素敵だよ、…

無言の歌

最近、外国旅行記をぺらぺら読んでいて、酷く外国に行きたくなってしまった。 (字面から想起される外国の風景は、ぼくの場合、何故かいつも決まってスーパーマーケットだ。なぜだろう。) でも、とくにそんなエッセイを読まなくても定期的に外国逃避願望が…

幸せの鮮魚

映画『エディット・ピアフ』を観る。モーム・ピアフのサクセスストーリー。作曲家たちがピアフのもとを訪れて、自分の曲を披露し、歌って欲しいと請うシーンがあった。やっぱりさ、作曲なんてのは誰がしたっていいんだよ。歌手ありきのポップソングなんだよ…

少年アナーキー

■ 友人の結婚式に出席。 とても気持ちの良い、心のこもった式だった。 進行役を務めるおねぃさんも、仁王のごとく佇立した御父さん×2も、煙草をぷかぷかふかしながら野次を飛ばす気のいい友人たちも、一様に笑顔だった。 式には諸種のグループが参加してい…

天井のない部屋

ライヴが続きます。ステージでは、程度の差こそあれ、様々な理由でパフォーマンスが変化する。室内の空調や、楽器の質、ライヴの時間帯などが起因して、身体は開放され、また抑制される。(先日のライヴの鍵盤は、決して良質とは言えないものだった。) 多く…

新年

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。■ クリスマスやらお正月やらが、波のように押し寄せる。 それぞれの季節を確認する作業は重要だと思う。 一年を短いスパンで分割すればするほど、 効率よく物事をこなせるし、正確なニッチを持つことができ…

焚き火

寒くなってきました。 先日庭で焚き火をして、焼き芋をつくった。 落ち葉を集めて、煉瓦やらブロックやらを組んでプチかまどを拵えた。 うーむ、火遊びはやっぱり楽しいなー。小学校のころ、よくキャンプに行った。 石を積んで川を塞き止めたり、岩壁を掘っ…

イノセントに

■ 今日もわたしはスーパーマーケットで食材を物色する。 舞茸、林檎、牛乳、鶏肉、茄子、長ネギ、里芋、帆立、伊佐木(白身魚)、かまぼこ、納豆、豆腐、味噌、コーンフレークなどを買う。 レジで憂鬱な顔で会計をしているカップルの籠を覗くと、ポテトチッ…

ネクタイ

■ 親友の結婚が決まった。 衝撃である。 6年9ヶ月の交際を経て、婚約した。 衝撃である。 わたしはと言えば、まだネクタイ締められない。 衝撃である。 15年前、同じ学校に入学し、多感な時期をともに送って、イタリア、イギリスをも、一緒に旅した友人…

最近ひどく村上春樹

―最近ひどく落ち込む。 □ 黒川紀章の訃報をテレビでみて、ひどく落ち込んだ。 □ 国会答弁にて、田中眞紀子が福田首相に、 「元官房長官であるあなたは2002年の北朝鮮における拉致被害者リストを公表しなかった。」と責任追求していた。 はぁ?5年前じゃ…

ゆず

朝7時半過ぎ、ぼくは恐ろしく混雑する電車に乗り込み本を開いた。窓に身体を押し当て、背後に立つ肥満女になるべく触れないように、読書と呼吸のためのスペースを確保する。扉が閉まる直前、醜悪な鼻をぶら下げたアリクイそっくりの女が人の壁に割って入る…

カメレオン

■ ぼくはドンキホーテが嫌いだ。 商品の陳列の仕方や、店員の接客態度、BGMまで、すべてが癇に障る。 しかし、なんと言っても不快なのは、店に来ている買い物客だ。ドンキホーテに集う買い物客が一様に醜悪で、下品に見えるのは何故だろう。イタリアのブラン…