サディスティック

「不正受給許さない」という文言、一見非の打ち所のない"正義"に見えるけれど、彼らがそのフレーズを掲げて全生活保護家庭に訪問していた事実を鑑みれば、明らかに、威圧、それも、憂さ晴らし、サディスティックな八つ当たりにしか見えない。

「チ、オレらは毎日毎日汗水垂らして、おもしろくもねぇ役所タスクに従事してるってーのに、おまえら不労所得に与ってフザケやがって!」
というマインドが透けてみえる上に、「不正を是正する」という大義名分を得て、自らの嫉妬と欲望を隠伏しているのが、なんとも汚い。

彼らは彼ら自身が老い、また偶発的に、いつ、何時、自らが弱者になる可能性をついに想像もできないんだろう。

そんな人間には、弱者に寄り添う仕事に就いてほしくない。
弱者の身の上に共感できないようなサモシイ人間に、社会保障制度の運用権益を与えたくはない。そもそもアンタたちは、不正を正し罰するための職員じゃないだろうと思うのだが。

年頭所感2015

あけましておめでとうございます。

多事多端ゆえに、2014年のことはあまり覚えていません。
ザッケローニ監督に指揮を教えたことと、ミラーレスカメラを買ったことだけ覚えています。
なので、カメラのことと、今年の楽しい予定だけ書きます。


付け焼刃のうすっぺらいド素人の知識でミラーレスカメラを買いました。
適当な構図で、いい加減にシャッターを押しても、広告っぽい写真が撮れる。こりゃー、みんな勘違いしますね。「おれ作家なんじゃね?」って。
たくさんいるもんな。嬉々として良いカメラを携えてるおっしゃれ~な子。
すごいんだよ、ホント。今のカメラ。
だからこそ、(テクトロジーの進化と同時に)重要になるのは、対象物と自己との関係性や、欲望のバイアスにまみれた構図や時間(シャッターを切る瞬間)、
距離への智覚みたいなものなんだよね。つまり作家性。

しかし、ぼくは作家じゃないので、軽佻浮薄なカメラライフ、超楽しいです!ありがとうソニーα6000!


2月の中旬にヨーロッパに行きます。
パスポートの刷新と、航空券を手配した。よもや五年ぶり。
差し当たりローマに降りて、UKまで飛んで、そこから南下しつつ考えよ、と粗放なプランを立てたのだが、
wifiのある場所と、友人宅を転々とすることを考えると、
ローマ→ロンドン→パリ→ベルリン→ケルン→(できればアムス)→ミラノ→フィレンツェ→ローマになりそうです。
近所に住んでる人は連絡ください!

およそ一カ月間、漂浪しながら仕事をするわけだが、
ノマドだとかDIYだとか、そんなことはどうでもよくて、(日本列島最高だし)たまにはワークライフバランスに風穴を開けるような刺激が欲しい、やはり。
グローバルにシフトするためではなくて、むしろつくづく地縁的でありたいのです。
当時、友人たちが気ままに訪れて、自由に出ていくオープンな空間を作りたくて、隔月で自宅でスヤマカフェを開催していたのだけれど、
近い将来、ヨーロッパの長閑な田舎にでも家を買って、皆が自由に使える半公共的(パブリックで地縁的で、手作りの砦のよう)な場所を作りたいと思うようになってきました。

ただし、これはただの思いつきで展望もクソもないので、流行りのクラウドファンディングにはならないし、おそらく賛同者も皆無なので、自分でお金貯めてます。


ecritより
新刊のお知らせは下記をご参照ください。
http://e-ecrit.com/press/mesancetres/book.html


年末年始、かつてないほどに、暴食をしつづけたので、明日からファスティングしようと思います。

pavutのHPを刷新しました。
http://www.pavut.jp

60s

特定秘密保護法によって「知る権利」が脅かされると息巻いてる人々の大半は、いままで「知ろう」とさえしてなかった人間だからな。その無関心の結果が、強行採決をはじめとした一党独裁的な現状ではないのか。

この法案によって、デモクラシー(民主主義ではない)が瓦解し、強固な言論統制が敷かれても、知りたいことがあれば情報は手に入るし、聴き手の聴く意志がある限りメッセージは届くもんだよ。
いつの時代だってそうだったはず。

この法案に対して定見はないけれど、今後、強固な言論統制が敷かれたら、60sのような体制vs反体制の構図が復活し、スノーデン事件のようなカラフルな事件が頻発するかもしれない。
そして、facebookからは「今夜の献立」的くだらん投稿はタイムラインから消えうせ、「今夜の隠れ家」の情報交換が主なやりとりとなる。
幼児的な歌謡曲は淘汰され、(無駄に)骨太のロックンロールが毎週チャートイン。
村上龍が「69 season2」発表。眉間にシワよせて。もちろん電子書籍で。
ウィキリークスのような秘匿ジャーナリズムが活性化。ついでに反米ビジネスも活性化。

・・・じつは左翼なひとびとが元気になる法案なんじゃ。

印象

「リケジョ」の何が悪いんだよ。理系に女性が少ないという事実にフォーカスしただけのキュートなレトリックだろう 。言語自体に差別的含意はないよ。発語する人間の心のうちにのみ、蔑視的心性が宿るだけだ。 良識とか倫理ってそういうもんでしょ。ポリティカリにコレクトな人って、けっこう頭悪い。

イタリア人は、白い肌のひとをアスパラガスといって笑うけれど、(バカンス行けなかった貧乏人)アスパラガスにも、白い肌にも差別的な含意はない。 ある対象の、ある状況に向けて発語した瞬間に、侮辱的な記号として機能する。 邪悪な差別は語彙の選択によってではなくて、文脈においてのみ機能する

 

追記

ーーー

「まさか、あの人がそんなこと」ということは滅多になくて、
「やっぱり、そのうちやらかすと思ってました。」という事例のほうが多いと思うんだよ。
小保方さんの捏造改竄行為、どうもわたしの腑に落ちない。あの人、そんなことするか?そんなバカなこと。

例えば、わたしが捏造行為を働いたら、100人中2000人くらい
「知ってた!」となるじゃないですか。声を揃えて。むしろ大合唱で。
佐村河内を擁護してるくらいだし。しょうがない。

でも、世界中が注視するような世紀の大発見を告知するときに、ちょっと調べたらすぐバレるような「ズル」をするわけがない。
誰でもわかる、そんなこと。
重箱の隅をつつくような粗探しをされることは絶対に分かっていたはずだ。
・・・
陰謀論は挙げたらきりがないし、不愉快で気持ち悪いけれど、
「邪悪な権力による妨害」という物語に今回は与してしまう。
「悪」に対して、彼女はナイーブに過ぎた。そういうことだと思う
妄言と言われようが、そういう感じがする。
誰も助けてくれないよな。わかるよ。でもがんばってくれ。わたしは切に応援している。

無題、2014年

明けましておめでとうございます。

 

クリスマスには華やかなプレゼントを交換し、大晦日は海で焚書、屋台をめぐり、良いお酒を傾けて、元旦は蟹を頂き、三箇日は御節を食べ賀詞を述べ、帰国した友人たちに会い、IKEAに行った。無宗教メンタリティ全開の年末年始は、大いに飲んで食べて楽しく過ごしました。(毎年のことだが)

 

あと未読の本を片付けて、映画をたくさん観て、靴を買ったり、お部屋の模様替えをしなくてはならない。

(あとスキーに行く。)

新年の抱負やら青写真やらを立てて、成就したためしがないので、何も語らず静かに滑り出そうと思います。

(スキーには行く。)

 

 

1/18は新世界でNGATARIライブです。(hyogenの公也くんがなんとドラムで参加します。すごく良いです。)

新年会は1/24(金)の予定。

今年も宜しくお願いします。

Auguri di felice Anno Nuovo.

 

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無謬の投票

ネットを見渡す限り、わたしたちの周りには自民を支持する人間は見当たらないので、しきりに選挙の改竄などの陰謀論が持ち上がるけれど、我々はマイノリティーなんだよ、実際。ホントに。恐ろしいことに。
 
当世の不満を「邪悪な政治家たちによって、私たちの正義の志が損なわれてきた」という文脈で語るうちは、何も変わらないと思うよ。だって、政治家たちは、「頭の悪い国民の、愚かな干渉ゆえに、我々の高潔な計画はいつも頓挫する」と信じているんだから。主観的に邪悪な人間なんてどこにもいない。ただ、それぞれの仕方で深く傷ついているだけだ。

年頭所感

年末年始は怠惰に過ごし、松の内を過ぎたらすぐに仕事に追われてまったく息をつく暇がない。(年末年始の遊惰放蕩が原因なんだが)

積み上げられた未読の本にはまったく手をつけられない。

年末は話題の『ミレニアム』三部作を読んだ。すごく面白かったけれど、読後は何も残らなかった。

身体に染みいる余韻がなく、真夏に浴びる涼やかなシャワーのようだ。

年始にそろそろと読み始めた高村薫冷血』この作家の文章は行間がない。余白がない。イマジネーションを促す隙がないというか。

キンドルを買ったら、少しは本が読めるのだろうか。きっとダメだろうな。姿勢の問題だからな。

 

IKEAで机と椅子を四脚買って(12,000円!)、新しいベッドを置いたら、12畳の部屋が物置になってしまった。

この雑然とした部屋で一年が始まると思うとうんざりするのだが、私の周りには献身的な友人が多くて、みんな遊びにきては部屋を片付けてくれる。

素敵な人々である。

寒中お見舞いを書き、2013年スタートアップの新事業の草案を考えつつ、こつこつと作曲もする。

 

TBS「さんま玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP」の番組中で使われる、某曲の編曲をしました。

収録では、多治見智高くん(Vn.)、伊藤三和子さん(Vn.)、石亀希実さん(Vn.)、田村莉紗さん(Vl.)、朴さん(Vc.)、齋藤碧さん(Fl.)、朝永侑子さん(Hp.)の皆さんに協力して頂きました。

あろうことか私が戦々恐々とピアノを弾きました。

オンエアは、1/13 19:00からです。

http://tv.yahoo.co.jp/program/65513462/

 

丸一日のみという恐ろしい納期でしたが、凍えながらの演奏と、謙抑的なアレンジをご覧になってください。

 

今年はパブットとガタリ、アクティブに活動してゆこうと思っています。(月並みな宣言ではあるが、ほんとうに。)

抱負はガタリの新譜を絶対出すことと、社員(短大卒業したてのaphextwinとメロンパンと太宰治が好きな、ラブリーで少しくるくるぱーの女の子希望)を雇用することです。

 

今年もよろしくどうぞ。