最近ひどく村上春樹

―最近ひどく落ち込む。


黒川紀章の訃報をテレビでみて、ひどく落ち込んだ。


国会答弁にて、田中眞紀子福田首相に、
「元官房長官であるあなたは2002年の北朝鮮における拉致被害者リストを公表しなかった。」と責任追求していた。

はぁ?5年前じゃん。答弁の時間に言及することじゃねーだろ。アホめ。

それに対して福田康夫は、
「わたしも老年なので、はっきり覚えてませんね。ってゆーかそう思うなら翌日に言えや?」と薄ら笑いを浮かべていた。
まったくだ。おまえは正しい。


―最近ひどく涙もろい


内田樹著の「村上春樹にご用心」の帯に書かれた内容紹介でなぜか涙ぐむ。

私たちの平凡な日常そのものが宇宙論的なドラマの「現場」なのだということを実感させてくれるからこそ、人々は村上春樹を読むと、少し元気になって、お掃除をしたりアイロンかけをしたり、友だちに電話をしたりするのである。それはとってもとってもとっても、たいせつなことだと私は思う。


とあるゴミ映画の予告編で、
「音楽が人を救うことができると信じさせてくれた―ニューヨークタイムス」という純朴コメントを読んですすり泣く。


やきとりの匂いにつられ、(いや別に釣られてないけど)佇立し、そして泣く。


多摩川沿いを散歩していて、鬼灯(ホオズキって読むんだよ)の匂いを嗅いで、泣く。


最近、金木犀の香りが芳しいですね。泣く。


―最近ひどく歳を感じます。

SoftBankにして良かったことは?」
「電波が他社よりないんだよ」
「それデメリットじゃん」
「電話かかってこないじゃん」

ソフトバンクにしました。よろしく。(ソフトバンクの人、通話料&パケット無料だよ)


串田和美宇野亜喜良の舞台を観にいく。開演前に読んだ養老孟司の文章のほうが印象に残った。(別に歳と関係ないけど。)


人に会うと、「今後どうすんの?おまえ」と聞いてしまう。


―最近ひどく孤独です。



7年来の友人と食事をする。魂の肌理が洗われる。


明日は5年来のスイートハートと食事をする。きっと魂の肌理がささくれる。


猫を飼い始めました。名前はタキタニです。

「多分ね」と僕。「殆んど誰とも友達になんかなれない」
―『1973年のピンボール』より