菜園を耕し、女子会をひらく。

何ヶ月ぶりかの更新です。忙しくて書けなかったわけではないのだけど、
なんとなく遠のいてしまった。
TPPについて書く。


ぐっすり三日三晩寝ずの熟考を経た結果、ぼくはTPPの是非について、わりとどうでもいいのだと思うようになりました。
推進派が主張するほど貿易市場の活性化もないだろうし、反対派が鼻息を荒げるほどには第一次産業においての雇用に大きな変化はないだろう。
どちらにせよ、局所には痛みを被るセクターも顕れるだろうが、現在の社会制度、あるいは既得権益層が外圧によって破壊されるのは、資本主義社会の一員として痛快ですらある。
無責任ではあるけれど、「かってにしろよもう」と思う。だいたい、「日本終わりますよ」というレトリックが気持ち悪い。終わる終わらないは別として、その発言者の鳥瞰的な態度が気に入らない。
日本は終わっても、自分は終わらないと信じている態度が。


というのが、はらわた煮えくりかえっている市民としての感想なのだが、
そんなことよりも、TPP参加によって、日本はアメリカのアジア戦略にひょいひょい加担して良いのか、というのがより本質的なトピックだろう。
国内の第一次産業の行く末だけを憂慮する人々はあまりにナイーブに過ぎるし、
知識人たちが口を揃えて言うように、TPPはアメリカのアジア戦略の一環だと考えるのが妥当なスタート地点だ。
さて、ぼくらはアメリカに胡麻をすっていて良いのか。
個人的にはある程度は良いとおもう。少なくとも中国の経済的台等を牽制する意味では、良いとおもう。
かの国の価値基準が世界のスタンダードとなり、隣国における軍事的な脅威が増し、わが国の気鋭のストライカーが悪質なファウルで削られる・・・、(気鋭のストライカーいないけど)ことを考えると、あたまのわるいアメリカのえらそーな態度を容認するほうが"まだまし"である。
アメリカはあたまが悪い国なので、農作物を輸出し、知性を輸入するという仕方でしか21世紀をサバイブできないでいる。
彼らは必死だ。
焦燥感の漂うバカな巨人にへらへらしてついていくか、常識に欠けたこわい若人と仲良くするか。
ぼくは前者をとる、と結論付けようと思ったけれど、うーん、こうやって並べるとどっちも嫌だな。


そういうわけで、TPPに参加するならばしたらいいよもう、というのが現時点でのぼくの立場です。
現在困窮に耐えかねている人はカルフォルニア米を買えばいいし、現状に不満のない層は、国産を重宝すればいい。
そうやって、老若貧富がそれぞれ持ち場を支えて、世界はくるくる回っている。
大きな声では言えないけれど、主夫として乳製品の関税撤廃は大いに言祝ぐべきことなのだ。
そして、国内の第一次産業壊滅後来る、食糧危機に備えて、ぼくは庭で菜園を耕し、ハーブ各種を愛でながら、狛江全域を放牧地にする計画を立てています。



以下は、備忘のための箇条書き。



先日発売された、Pawnくんの『Tone Sketch』 track.1 "morning tone"にてピアノを弾きました。Pawnさんらしい涼やかで心地良い音楽です。
http://www.amazon.co.jp/Tone-Sketch-Pawn/dp/B005MNYTUM



CALF夏の短編際@ユーロスペース、TOKYO ANIMA@国立新美術館にて上映された、橋本新監督の『ベルーガ』が名古屋でも上映されるようです。
http://empowermentfilms.jp/eff2011TOKYOANIMA!2011inNAGOYA.html
http://tokyo-anima.com/



年末年始?発売の諸々にNgatariが参加します。
新曲地道に書いています。なかなかやる気です。



iphone4S買いました。siri機能にわたしは驚愕している。



先日、二子玉川のケーキ屋さんにケーキを食べにいったとき、そこで働く女の子がとても暖かく活きた表情をしていて、エッセイだったか小説だったか忘れたけれど、
村上春樹の「仕事というのは本来愛の行為であるべきだ。」という言葉をしみじみ思い返した。美味しかった。



定期的に女子会やってます。

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