ブタフル
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第13回Van Cliburn国際ピアノコンクールで、
全盲のピアニスト、辻井伸行さんが優勝した。
記者会見で、インタビュアーが、
「もし一日だけ眼が見えるようになったら何が見たいですか」
と辻井さんに質問をしていた。
なんて愚かなんだろうこのインタビュアーは。
あまりにグロテスクな風景だったので、テレビを粉々に破壊する。
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豚インフルエンザに感染しました、
と触れ回ってるのに、世間はこの話題、もう飽きたみたいだ。
結局、この手のトピックの帰趨は、「みんなが、ゆるやかに飽きていって、いつのまにか、ぷっつり消えた(まだ存在するのに)」である。
小学生が「ブタフル」と略していた。
この言語感覚すごいよね。なんだよブタフルって。
でも、しょせんブタフルだったな。
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最近、結婚式の司会者がおもしろい。
「今日の新郎新婦は美男美女で、充分アップにも耐えうるお顔をしていらっしゃるので、みなさん、どうぞ近くに寄ってお写真をお撮りください!」おもしろい。
ちなみに今日の新婦は44歳、新郎が32歳であった。
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スーパーのレジに並んでいると、ぼくの前に立ちはだかっていたおばさんが、「あなたふたつだけなの?じゃあ先に済ませなさい」と
順番を譲ってくれた。
イタリアのスーパーでは真逆だった。
「ちょっと、あたし二つだけなんだから、先いいでしょ?どいて!」
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小津の映画のあの、やたら早口のリアリティーを欠いた台詞まわしは、案外、リアルなのかもしれないと太陽の尾形イッセーを見て思いました。桃井かおりも素晴らしかった。
1Q84については、ネット上にくだらない書評がごろごろ転がってるので感想書くのやめます。
今回はコントラバス奏者の高杉くんが参加。